12年目のmaison de Nへ🎉
12年目のmaison de Nへ🎉
2026年3月7日、maison de Nは12年目を迎えます。
ここまで続けてこられたのは、いつも支えてくださるお客様のおかげです。
本当にありがとうございます。
maison de Nは、最初からオリジナルブランドのお店だったわけではありません。
はじめはセレクトショップとしてスタートし、東京まで買い付けに行き、日本のブランドや海外のブランドのお洋服をお店に並べていました。
私はVOGUEの世界が好きで、デザイナーズブランドのお洋服を自分なりにセレクトし、お客様にご紹介することがとても楽しかったのを覚えています。
そしてその頃、セレクトしたお洋服だけでは少し足りない部分を補うような形で、ほんの少しだけ自分のオリジナルの服を作り、店の隅に置いていました。
決して自分の服を前に出そうと思っていたわけではなく、素敵なブランドのお洋服をよりきれいに着ていただくための“補足”のような存在でした。
ですが、気づくと一番売れたのは、そのオリジナルの服でした。
その時に初めて、お客様はこういう服を求めていらっしゃるのかもしれない、と気づいたのです。
そこから少しずつ、maison de Nの服づくりが始まりました。
既製服の世界では、大きなブランドにはどうしても敵わない部分があります。
では自分にできることは何だろうと考えたときにたどり着いたのが、セミオーダーでした。
平均的なサイズではなく、それぞれの体型に合わせて、より美しく見えるバランスを見つけること。
人が服に合わせるのではなく、服が人に寄り添うこと。
その考えから、細かなサイズ展開でセミオーダーを始めました。
最初の頃は、生地をどこで探せばいいのかも分からず、型紙のこともほとんど知りませんでした。
少し人任せだった部分もあったと思います。
けれど、デザインや寸法を一つひとつ考えながら、肩幅や身幅、着丈、袖丈など、どうすれば一番きれいに見えるのかを少しずつ学び、今のバランスにたどり着きました。
本当に地道な作業の積み重ねでした。
私が作っているのは、特別なデザインではありません。
とてもシンプルで、オーソドックスな形です。
ですが、そのシンプルなデザインの中には、数字によって生まれる美しさがあるということを、パターンナーさんや縫製者さんに教えていただきながら学んできました。
そして今のmaison de Nの服があります。
お客様から「作ってよかった」「とても気に入っている」と言っていただいたり、時には知らない方から褒めていただいたというお話を聞くと、本当に嬉しく、続けてきてよかったと思う瞬間です。
以前、遠くからとても綺麗なワンピースを着ている方がいて、思わず見とれてしまったことがあります。
よく見ると、それはmaison de Nでお仕立てしたワンピースでした。
その時、ぴったりのサイズと似合うバランスで作った服は、遠くから見てもこんなに美しく見えるのだと、改めて感じました。
そんな服を、これからも作り続けていきたいと思っています。
お客様に喜んでいただけることが、私が続けていける力になっています。
そして、いつも支えてくださるパターンナーさん、縫製者さんにも心から感謝しています。
美しい服は、技術者の方々がいなければ決して生まれません。
私一人では、この服づくりは成り立たないのです。
本当に、いつもありがとうございます。
12年目のmaison de Nも、一着一着を大切に、喜んでいただける服づくりを続けていきます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
心から感謝を込めて。
maison de N
長澤弘美




初公開 12年前の私


