【丈を変えるだけで、また着たくなる服になる】

【丈を変えるだけで、また着たくなる服になる】
今回ご相談いただいたのは、どちらもタグ付きのまま保管されていたワンピース。
気に入って購入されたものの、どうしても丈が長く感じてしまい、数年そのままになっていたそうです。
まずは黒の襟付きワンピースから。
これまで何度も丈上げをお任せいただいているお客様なので、立ち姿を見た瞬間に「このあたりかな」という丈のイメージはありました。
実際に少しずつピンで調整しながら確認すると、やはりその予想通り。
ほんの数センチ上がっただけで、全体のバランスがすっと整い、とても自然にお似合いになりました。
丈はほんのわずかな違いでも、印象が大きく変わります。
長すぎると重たく見え、短すぎると落ち着かない。
その“ちょうどいい”を見つけられると、途端にその服が自分のものになります。
こちらのワンピースは、そのまま丈上げすることに。
そしてもう一枚。
同じように丈が気になるとのことでお持ちいただきましたが、実際に着ていただき、ピンを打ちながら検討していくと、少しずつ違和感が出てきました。
丈を上げれば上げるほど、むしろ魅力が薄れてしまう。
ほぼ同じ丈感でも、デザインやシルエットによって「触らないほうがいい服」もあります。
今回はそのままが一番きれい、という結論になりました。
こうして一緒に確認することで「やっぱりこのままでいい」と納得できることも大切です。
一人で鏡の前に立つと迷ってしまうことも、第三者の目が入るとすっと決まることがあります。
違和感の正体がはっきりすると、その服にまた手が伸びるようになるからです。
今回は一枚は丈上げのリフォームへ、もう一枚はそのままお持ち帰り。
どちらも正解。
リフォームは、必ず何かを変えることが目的ではありません。
「変えない」という選択も、大切な判断のひとつです。
丈が気になる、なんとなく着なくなっている。
そんなお洋服がありましたら、どうぞご相談ください。
ピンを打ちながら、一番きれいなバランスを見つけていきます。


