【トートバッグの持ち手に、あえてこだわる理由】

【トートバッグの持ち手に、あえてこだわる理由】

「ブランドバッグに合うサブバッグ」をテーマに、トートバッグの持ち手を一から考え、試行錯誤しながら形にしてきました。

一見すると、ありそうに見えるデザインかもしれませんが、何もない状態から材料を探し、試作品を重ねて仕上げた持ち手です。

トートバッグは、使えば使うほど、持ち手に一番負担がかかるアイテムです。

ここが弱くなってくると、どんなに本体の生地が良くても、少しずつ全体の印象が崩れてしまいます。

だからmaison de Nでは、持ち手もオリジナルで作っています。

くしゅくしゅとしたギャザーの表情がありながら、甘くなりすぎないこと。

ギャザーがきれいに出る、硬すぎないレザーライクな生地を選び、サブバッグとしてもメインバッグとしても持てる佇まいと、持ちやすさを大切にしています。

こちらの持ち手は、以前からトートバッグに使用しているものです。

そしてこれから、こちらの持ち手を使って、新たにトートバッグを制作します。

そのために、よく使う定番の生地を追加でオーダーし、持ち手用の生地が届きました。

ものづくりをしていていつも感じるのは、ぱっと見では簡単そうに見える部分ほど、実は時間と手間が重なっているということ。

その積み重ねが、持ったときの安心感や、日常に自然となじむ佇まいにつながっていくのだと思います。

これから仕立てていくトートバッグも、どうぞ楽しみにしていただけたら嬉しいです。

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