【思い出のコートを、これからも着るために】

【思い出のコートを、これからも着るために】
こちらのコートは、長く大切に着てこられた思い出のある一着です。
ただ、袖口はどうしても擦れやすく、生地の傷みが目立ってきました。
今回は、フードに付いているファーを使い、袖口にスナップで留める仕様としてリデザインします。
取り外しができることで、袖口の傷みをカバーしながら、装いの雰囲気も崩さない形に整えていきます。
ここで大切にしているのは、ただ新しくすることではなく、元のデザインやバランスをきちんと読み取ったうえで手を入れること。
素材の厚みや毛足、全体の印象を見極めながら、違和感が出ない位置や分量を判断しています。
ただ直すのではなく、これからも気持ちよく着続けられる一着に。
思い出はそのままに、今の装いに合う形へ仕上げていきます。


